ストーリー~「購買部のリエル」 その3レオンは、リエルに会ってから、毎日のように購買部に立ち寄っている。リエルのことが気に入ったみたいだ。相変わらず、リエルは忙しいみたいだ。でも、リエルは、笑顔で言葉を返してくれる。「いらっしゃいませ、あっ、レオンさん」 「やあ、リエルちゃん元気?」 「はい、元気ですけど、今忙しくて大変です。それで、レオンさん、今日は、何にしますか?」 「そうだなあ、今日は、カレーパンにする。それで、まだカレーパンある?」 「はい、えーと、あれ、ごめんなさい、レオンさん。売り切れてしましました。」 「そうか・・・なあ、リエルちゃん、後何が残ってる?」 「あとはですね・・・ソーセージパン、焼きそばパン、メロンパン、ジャムパンくらいですね。結構売れてしまって、ごめんなさい」 「ああ、いいんだ。それじゃ、焼きそばパンちょうだい、あとコーヒー牛乳と一緒にね」 「はい、ありがとうございます、レオンさん」 「あのさ、リエルちゃん、そのさ・・・この前変なこと言ってごめんな。」 「えーと・・・あっ、あの事ですか?そんなことはないですよ。私もビックリしましたよ。いきなり、レオンさん、私に可愛いなんて言うから驚きましたよ。」 「俺さ、こう、ストレートで言う癖があって、まあ、本当のことなんだけどね。」 「でも、それが、レオンさんのいい所だったりして・・・・」 「はっきり言って、みんなから、言われるんだよ。レオンくんって、どうしてそんな事言うのって・・・女どもから言われるんだ。冗談通じないと言うか、全くだ。」 「そうなんですか?でも、レオンさんって何か楽しそうに話しするのが、私には、分かりますよ。でも、レオンさん、少しは、女の子には、遠慮した方がいいですよ。嫌われますよ。」 「そうだなあ、俺さ、リエルちゃんに嫌われたくないしなあ」 「はい、そうしてくださいね」と笑顔で答えてくれた。 「あっ、そろそろ、混んできたから、俺行くわ。」とレオンは購買部を後にした。 教室に戻ると、レオンは自分の席に座り、パンを食べ始めた。これが、リエルちゃんの手作りのカレーパンだったらと思いながら食べていると、ルキアがレオンの所に来た。 「ねえ、レオンくん、あのさ最近、リエルちゃんと仲いいんだね。」 「ああ、リエルちゃんと仲良くなった。話しやすくなったかな。可愛いし・・・」 「もう、レオンって、手が早いんだね。そ、そうなんだ・・・」 「どうしたんだ、ルキア。そんな話して、何かあったか?。あっ、分かった。もしかして、俺にやきもち焼いているんだろう。」 「何言っているの。バカじゃないの?。私がそんなはずはないでしょう。」 「そうだなあ、まあ、その何だ・・・ルキアだって好きな男はいるだろう」 「私?。そんなのいないよ。まあ、レオンくんじゃないけどね。それで、リエルちゃんって好きな人いるのかな?」 「・・・うん、いるんじゃないかな。可愛いし・・・。」 「ねえ、レオンくん、そのさ・・・もし、リエルちゃんに好きな人がいなかったら告白するの?」 「告白?。おいおい、どうして告白するんだ。まだ、何もないのに」 「あっ、ごめんね。変なこと聞いて。私勘違いしてたの、何かリオンくんそう見えたから・・・」 「ねえ、どうしたのルキアちゃん」とアロエはふたりの所に近づいてきた。 「ううん、なんでもないよアロエ。じゃね」とルキアは行ってしまった。 「何か変だなあ、今日のルキアは。なあアロエ、ルキアって変じゃなかったか?」 「ルキアちゃん?。全然変じゃなかったよ」 「そうか、それならいいけど・・・」 リエルちゃんか?。俺、最近リエルちゃんともっと話をしたいと思った。好きだから・・・。まあ、今日の放課後に会いに行ってみるかとレオンは思った。 続く・・・ ジャンル別一覧
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